デザインとアートの違いについてクリエイティブ会社の社長が本気で考えてみました。あなたがデザインとアートどちらに向いているかも考察してみてください。

マイちゃん
デザイナーとアーティスト、自分はどっちが向いている?
この記事はそんな疑問にお答えする内容となっています。
是非、最後までお読みください。
過去に仕事で何度かアーティストの個展や展示会をプロデュースした経験もあり、デザインとアートの違いについてよく考えるようになりました。
アイコン絵師・マイちゃん
エイジの奥さんで美術館巡りが大好きなアイコン絵師。時にはデザインとして、時にはアートとしてイラストを描くことでデザインとアートの世界をリアルに行き来しています。
▶︎エイジやマイちゃんの詳細はこちらの登場人物記事をご覧ください。
デザインとアートの違い・セオリーで考察してみた
こんにちは、エイジです。
クリエイティブ会社を経営していると、当たり前ですが仕事としてデザインに明け暮れることになります。
しかしその仕事の中でアーティストの作品をプロデュースすることもしばしば‥。
なかなか境界線が見えにくくなることも事実です。
とは言え、やはり自分の中で根底では明確に判断基準が分かれているのもデザインとアート。
今回はそんな隣り合わせでいながら、違いに切磋琢磨、和気藹々しながらここまできた、両者の関係に迫ってみたいと思います。
デザインは問題解決、アートは自己表現
デザインとアートの違いとして「デザインは問題解決」、「アートは自己表現」とよく言われます。
確かにデザインは依頼されて行う仕事のため、必ずそこにクライアントが解決したい問題があります。対してアートは何者にも縛られず、自身の欲求と渇望によって生まれるもの。
これは大きな違いと言えます。
デザインは客観、アートは主観
また「デザインは客観、アートは主観」と言う言葉もよく耳にします。
広く世間のニーズに耳を傾けながら作り出すデザインと、自分の世界に籠もって技術と思いを極めながら作るアートとは確かにその考え方に大きな違いがあります。
デザインとアートの違いは「在り方」よって変わる

マイちゃん

このようにデザインとアートの定義は使用方法も含んだ最終的な「在り方」にも及ぶと僕は思っています。
例えば、作家の作品そのものはもちろんアート。
だけど、その作品を室内にコーディネートして飾れば、その行為はデザインです。これは、そこにその「アート」を飾れば心地よい気持ちになり空間を上質なものにしたいという問題を解決しているからです。
これが僕なりに考えたデザインとアートの違いです。
デザインとアートの違い・実際の仕事で考察してみた
同じようなことは、実際の仕事の現場でもよく起こり得ます。
これまでに僕は何度か「アーティストをプロデュースする仕事」を会社として受けたことがあります。
大きなものでは美術館や、アートフェスタ、小さなものでは雑居ビルの一室を借りた個展まで様々です。
僕の会社の役割は企画のコンセプト立案から始まりPRの企画、ロゴデザイン、ビジュアルデザイン、アーティストの展示会場のデザインはもちろん、場合によってはショップ販売する商品の企画やデザインまで行います。

マイちゃん

そう。これはあくまで、商業としての成功というところがミソですね。
プロデュース業はイベントの成功を請け負うのが仕事なので、作品はもちろんアーティスト本人もすでに「アート」と言うより「商品」として見ているので、何が売れるのか、どう見せたら売れるのかを必死で考えます。
すでにネームバリューのあるアーティストの場合はそれほど苦労しませんが、ネームバリューの無いアーティストの場合だと、プロデュースの腕が問われます。
アーティストの生い立ちから、作品への思い入れ、作成工程など踏まえながら、客観的に考えていき、広告代理店やアーティスト本人と打ち合わせを重ねていきます。

マイちゃん


マイちゃん

アーティストのプロデュースの仕事は、デザイナーとアーティスト本人の共同作業なので、デザインとアートの違いが顕著に出る仕事だと思っています。
以下は仕事を通してその違いについて僕が感じたことをまとめました。もちろん持論なので完全に正しいものではありません。
デザイン | アート | |
感受性 | 世の中にある | 自分の中にある |
商品性 | 熟考すべき | 考えなくていい |
世界観 | 広く受け入れる | 狭く研ぎ澄ます |
価値観 | 客観的 | 主観的 |
パーソナリティ | 柔軟に受け入れる | 頑固でブレない |
デザインとアートの違い・あなたが向いてるのはどっち?
ここまでデザインとアートの違いについて語って参りましたが、最後に人からよく相談される「デザイナーとアーティストならどっちになるべきか?」という疑問に答えるべくチェックシートを作ってみました。
もしあなたがデザイナーかアーティストで進むべき道を悩んでいるなら、ぜひ以下の「デザイナーorアーティストcheck10」でYESかNOを選んでみて、その数を控えておいてください。
ただの余興にはすぎませんが、一つの指標にはなるかもしれません。
・人の喜ぶ顔を見るのが好き(YES ro NO)
・料理が得意だ(YES ro NO)
・心理学に興味がある(YES ro NO)
・周囲の人間の成長に興味がある(YES ro NO)
・会社では出世頭だ(YES ro NO)
・ヒューマンドラマよりコメディの方が好き(YES ro NO)
・何でもとりあえず試してみる(YES ro NO)
・こだわりより効率を優先(YES ro NO)
・告白されるより、するほう(YES ro NO)
・欲しいものがあればすぐ買う(YES ro NO)
以下の表に結果を当てはめていただき、自分が向いている道を確認してみましょう。
YESの数 | 結果 |
0〜1 | 生粋のアーティスト:ゴリゴリのアーティストを目指すべきです |
2〜3 | アーティスト:アーティスト向きです |
4〜6 | マルチクリエイター:どちらもイケますが、どっちつかずでもあります |
7〜8 | デザイナー:デザイナー向きです |
9〜10 | 生粋のデザイナー:バリバリのデザイナーを目指すべきです |
僕の知人界隈ではわりと当てはまると評判でした。
ちなみに僕はYESの数が7個で「デザイナー」と言う、自分的にはわりとつまらない結果でした(笑)

マイちゃん

まとめ
読んでいただきありがとうございました!
デザインとアートの違いについて自分の仕事を通して感じたことを記事にさせていただきました。
チェックシートも含めて楽しんでいただけたなら幸いです。
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