ブラック会社認定?デザイン系仕事の宿命と施策・社畜回避の心がけ

デザイン会社はブラックが多いかどうかについて記事にしました。デザイン業界で25年以上働いてきた僕が、デザイン業界の宿命と会社でできる施策、社畜にならないための仕事への取り組み方について解説します。

業界歴8年
青木くん
デザイン業界はブラックな会社が多いのかな?
社畜にならないためにはどうすればいいんだろう?

この記事はそんな疑問にお答えする内容となっています。
是非、最後までお読みください。

筆者・エイジについて
クリエイティブ会社の社長含む役員雇用経験は3社。現在、自身で立ち上げたデザイン会社の代表を務めています。若い頃はブラック会社に就職してしまい1ヶ月に2回しか家に帰れなかった経験あり。
業界歴8年・青木くん
エイジが経営するデザイン会社に他業種から転職してきた営業マン、兼デザイナーです。現在の役職は課長。ブラック会社勤めの経験は2年です。
▶︎エイジや青木くんの詳細はこちらの登場人物記事をご覧ください。

ブラック会社認定?デザイン系仕事の宿命と噂の真相

こんにちは、エイジです。

デザイン業界はブラック会社が多いのか?という質問をされることが時々あります。

確かにデザインの仕事の内容を見ると、かなり手が混んでいる作業もあったり、スケジュール的にも追われているイメージが強いかもしれません。

業界歴8年
青木くん
デザインの仕事は確かに時間との勝負ですよね。状況によって残業しているスタッフは多い印象です。
エイジ
僕が若いときに勤めていた会社はデザイン業界だったけど完全なブラックだった気がする。まぁ勤めている人の感覚にもよるよね。まずは、そもそもブラックの定義とは何かについてから知る必要がありそうだね。

実はブラック企業については厚生労働省での定義付けはありませんが、一般的な特徴についてはそのホームページのQ&Aで以下のように記述しています。

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
→厚生労働省ホームページQ&Aへ
業界歴8年
青木くん
エイジさんが以前勤めていたデザイン会社はどんなブラックな状況だったんですか?
エイジ
一番酷かったのは長時間労働かな。仕事が終わるまで帰れずに深夜帰宅はしょっちゅうで、1ヶ月で2回しか自宅に帰れなかった時もあったよ。ほとんど合宿だよね。
業界歴8年
青木くん
それは地獄ですね。お風呂とか着替えはどうしてたんですか?
エイジ
着替えは家から持ってきていて、お風呂は会社近くの銭湯に行ってたよ。今思えばなんであんな過酷なことをしていたんだろう‥。

当時のことを思い出すと、自分だけではなく他にも似たような状況で働いているスタッフが何人かいたことで自分がしていることの異常さに気づかずに長時間労働を受け入れていました。

また仕事を終わらせないとクライアントに迷惑がかかるという責任感もあり、何が何でも終わらせなければならないという強迫観念に支配されていた気がします。

業界歴8年
青木くん
それは上司から強制的にやるように命令されてたんですか?
エイジ
確かに任されてはいたけど「終わるまで帰るな」とか「死んでもやり遂げろ」とか言われたわけじゃないんだよなぁ。とにかく夢中で目の前の仕事をただやっていたら時間が経ってたっていう感覚だね。今考えれば明らかにおかしいんだけどね。

以前の僕のように、実はデザイン会社で働いている人の多くは自覚症状なくブラックな仕事環境に陥りやすいと言います。その理由は以下の心理状態によるところが大きいです。

デザイナーによく生じる心理状態
・クライアントに頼られることで責任感が過剰に働く
・より良いものを作ろうという意識が働く
・デザイン作業自体に楽しさを感じてしまう

上記のような意識を潜在的に感じながら仕事をしてしまうため、時間に縛られずに深夜まで仕事をしてしまう傾向にあるのがデザイナーという人種であり、デザインという仕事の宿命です。

加えてデザイン業務は基本1人でやることは多いため、止めてくれる第三者もいないためどんどん突っ走ってしまうのです。

もちろんその状況を放っておく会社にも大きな問題はありますし、全ての人が上記のような心理ではなく上司から強制的にやらされているということもあるとは思います。

ただ僕の周囲ではほとんどの人が文句を言いながらも自ら残業し、デザイン作業を追求していたように感じました。

業界歴8年
青木くん
それは私がデザイン業界に転職する前にいた会社でのブラック状態とはだいぶ異なりますね。少なくとも私は自分がいた会社をブラック会社と自覚してましたし、ノルマについても厳しかったので残業も上司に逆らえなくてやらされていました。
エイジ
それは明らかなブラック会社だね。僕が勤めていたデザイン会社の場合は、あえて言うなら自発的無自覚なブラックって感じかな‥。いわゆる自発的な社畜状態。

このようにデザイン業界では、デザイナーが陥りやすい自発的無自覚な状態によって起こり得るいわゆる「社畜状態」が他の業種よりも多いような気がします。

その場合もちろん就業時間だけを見れば完全にアウトですが、クリエイターという職業の一つと考えれば珍しいことではない気がします。デザインはアートとは違い自分の作品を作っているわけではありませんが、少しでも良いものを作ろうと無自覚に時間を費やしていることも否定できません。

つまりデザイン業のブラックイメージについての真相は以下のような感じですね。

デザイン業界はブラック会社が多いという噂の真相
・デザイナーの業務時間は他業種と比較しても多いと思う
・デザイナーの自発的無自覚な社畜状態によってのブラック状況も多々あり
・その二つが重なって現場の状況以上に世間的にブラックなイメージを強く持たれる

もちろんデザイン業界で長く会社を経営している僕にとって、これはかなりよろしくないことなので、やっぱりもっと良いイメージを持たれたいとは思っています。

ただそのためには、会社としてのルール作りは必要不可欠で、あとはデザイナー個々の仕事への姿勢も変えていかなければいけませんね。

ブラック会社脱却・デザイン会社の施策と社畜回避の心がけ

デザイン会社がブラック会社としてのレッテルを貼られないためにすることをまずはご紹介します。

業界歴8年
青木くん
うちの会社で導入している画期的な取り組みと言えば、在宅勤務OK、副業OKというところですね。
エイジ
その二つを導入することで、ブラック会社化はかなり改善できるよね。合わせて会社として必要な取り組みも解説していこう。

コロナの影響により在宅勤務(テレワーク)を行う会社も最近増えてきましたが、僕の会社ではそれ以前から在宅勤務は取り入れていました。

とは言えコロナ以前はそこまで徹底していたわけではなく社員の半分くらいが在宅ワークを利用していたという感じで、今回のコロナ禍によって一気に社員の9割が在宅ワークをするようになり今もそれは続いています。

オフィスに通っていた社員も在宅ワークで十分仕事が成り立つことに気づいてしまったのでしょう。その結果、現在は数人が座れる席を確保したフリースペースと会議室のみという形でオフィスの縮小化を行い家賃を大幅に減らすことができました。

また副業も数年前から奨励しているので、最近は普通に社員が僕に副業の相談などもしてくるようになりました。

業界歴8年
青木くん
在宅ワークは仕事を効率化して自分時間も大切にするようになるので、結果として残業が減ります。副業で稼ぐことができれば、残業代で稼ぐという意識もなくなりますね。
エイジ
会社としてはブラックな業務環境が改善される上に残業代も軽減されるという良い循環を生み出せる。基本は裁量労働制(みなし労働制)を採用し、さらに申請書類によって残業代を確保するというシステムと合わせて業務管理するのがポイントだね。

ブラックを回避するためにデザイン会社ができる仕組み作りは以下の通りです。3つの施策によって絶妙なワークバランスと社員の満足度と仕事へのモチベーションを引き上げることができます。

①在宅ワークの採用→社員の自分時間確保と業務効率化
②副業を奨励する→残業代ではなく副業で稼ぐ意識付けと社員のスキルアップ
③裁量労働制と残業申請方式の採用→業務管理の徹底

簡潔に言うと①の在宅ワークを③のルール化で管理し、もっと稼ぎたいという欲求を②の副業でカバーするという図式です。

こうすることで働く社員の2大欲求である「自分時間を増やしたい」、「稼ぎたい」、「学びたい」を自主的に選ぶことができるため社員のモチベーションは確実に上がります。

業界歴8年
青木くん
僕はとにかく今は「学んで稼ぎたい」ですね。副業をするためにも効率よく業務を終わらせようと思っています。
エイジ
そう言う気持ちになれればデザイナーも限られた時間で最大のパフォーマンスを発揮するようになるよね。時間を確保するために効率よく仕事をする。クライアントからOKを貰えるように仕事の質も上げる。という流れだね。

このようにデザイン会社におけるブラックを抜け出す取り組みとして上記の3つは、僕の会社でも効果が高いと実感している施策です。

しかし中には特にデザイン会社が何の施策も行わない場合ももちろんありますね。

そのような時は個人として社内で自発的無自覚な社畜にならないようにしていく必要があります。
その方法は以下の三つです。

・就業時間内で仕事を終わらせることを常に意識する→自分の自由な時間に意味を持たせましょう
・自分の世界に浸かり過ぎないようにデザインを周囲に確認する→思い込みの作業を減らしましょう
・過剰なタスクについては事前に業務時間内では終わらないと宣言する→自分の能力を把握しましょう

ちなみに上記は自分の周囲で業務をまともに相談できる環境があることが前提です。

パワハラが横行するようなコンプライアンスが低すぎる会社で適応するものではありません。
仮にそのような会社に、あなたがいる場合の選択肢はたった一つ「速やかに辞めること」です。そんな会社で時間を浪費することに意味はないので早々に決断することをおすすめします。

まずは健康な職場環境に自分がいるかどうか見極めて、状況、立場に合わせて自分の仕事環境を改善していくように心がけましょう。

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「ブラック会社認定?デザイン系仕事の宿命と施策・社畜回避の心がけ」はいかがでしたでしょうか?

僕のデザイン業界での経験値から実際に自分の会社で行っている施策も含めて解説させていただきました。

デザイン、クリエイティブ関連の記事は他にもありますので興味があれば是非読んでみてください。

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