あなたが作ったデザインを効果的に伝えるプレゼンテーション手法、5つのメソッドを紹介致します。丹精込めて作ったデザインをより魅力的に伝えることでクライアントから高評価を得て仕事を充実させましょう。

岡田くん
誰でも実践できる効果的なプレゼンテーションの方法を知りたいな。
この記事はそんな疑問にお答えする内容となっています。
是非、最後までお読みください。
・クリエイティブ会社経営者で現役のデザイナー
・これまでに数多くのプレゼンを経験、コンペ勝率7割以上をキープ
プレゼン初心者・岡田くんについて
・エイジが経営するクリエイティブ会社の新入社員
・業務でのプレゼンは未経験、社内プレゼンで訓練中
▶︎エイジや岡田くんの詳細はこちらの登場人物記事をご覧ください。
プレゼンでデザインを魅力的に伝えることの重要性
こんにちは、エイジです。
デザインの仕事をする上で、デザイン作業と同等かそれ以上に大切なことが、クライアントにデザインを認めてもらうプレゼンテーションです。

岡田くん


岡田くん

・クライアントはデザインの専門家ではない
・論理的なデザインの解説を求めている
・信頼を勝ち取れば仕事の進行が楽になる
・リピーターになってくれる可能性もある
プレゼンでデザインを魅力的に伝える5つのメソッドを解説
プレゼンテーションがデザインの仕事において重要なことは前述したとおりですが、そのプレゼンを成功させる秘訣を分かりやすく5つのメソッドとして紹介したいと思います。

岡田くん

今回はもう少し論理的な方法論について解説しようかな。
・デザインコンセプトをワンワードに統一して徹底する
・現状デザインの問題点(もしくはデザイン要件)を明確にする
・デザインのベネフィット(得られる価値)を明確にする
・デザイン構築の過程を解説する
・質問を予測し最善の答えを用意しておく
デザインコンセプトをワンワードに統一して徹底する
ある意味デザインのアウトプットを提案するよりも大切なのがコンセプトを決めることです。
なぜなら一度コンセプトを決めてしまえば全てそのコンセプトに従って一貫したデザインを作り上げることが出来るからです。
プレゼンの資料作りはもちろん、プレゼンのトークもコンセプトで決めた「ワンワード」にのっとって解説すれば説得力は格段に増します。
またクライアントにも「このコンセプトであればデザインはこうあるべき」というロジックが生まれるため、意思統一も楽になりますね。
その際出来るだけ特徴的かつ覚えやすいコンセプトを意識しましょう。
現状デザインの問題点(もしくはデザイン要件)を明確にする
プレゼンでデザインを発表する前に、デザインで解決したい問題点やデザイン要件について、必ずクライアントに確認しましょう。
もともとのクライアントの要件や問題点を再度言葉にして確認することで、クライアントも「そう言えばそんな問題点があったな」と、もう一度デザインへの要望を思い出してくれます。
そんなことが必要なのか?と考える人もいるかもしれませんが、大切なことです。
というのもクライアントは自分たちが依頼した内容を意外と忘れがちだからです。
デザイン要件や現状の問題点はある意味、デザインのスタートラインのため最初の認識がずれてしまうと、いくら良いデザインを提案しても刺さりません。
まずは前提条件をクライアントと共有してからプレゼンを始めましょう。
デザインのベネフィット(得られる価値)を明確にする
デザインの提案の際に必要なことはデザイン的なかっこよさよりも、求めらるのは「そのデザインによって誰にどんな良いことが起こるのか」ということ。
例えば、以下のように実際に起こり得る価値を伝えながらプレゼンすると良いですね。
・このデザインにすることでユーザーの興味を喚起し資料請求、問い合わせが増える
・このイメージカラーにデザインを統一することで色を見ただけで商品を連想させることが出来る etc‥
より具体的に伝えるほどクライアントも価値をイメージしやすくなるため、効果が上がります。
デザイン構築の過程を解説する
提案したデザインに対して「なぜこのデザインに至ったのか?」という過程についてもプレゼンで語ると、そのデザインについてより強い説得力が生まれます。
どうやってこのデザインが生まれたのか?そのためにどんなことをしたのか?などを熱く語りましょう。
例えば「会社の全デザイナーで社内コンペを行って、選ばれたデザインをさらにブラッシュアップした」などです。もちろん嘘はいけませんが、実際に苦労した部分などはデザインの価値を高めてくれるため有効です。
またその際、今回提案したデザイン以外の他のデザインの可能性を潰しておくと「あのデザインも見てみたいから作ってみて欲しい」という余計な要望を未然に消すことも可能です。
質問を予測し最善の答えを用意しておく
質問を予測し最善の答えを用意しておくことは、プレゼンする上で必ず行っておくべきことの一つです。
その際、客観的に質問を予測するために案件と関わりの無い人にプレゼンを行い、そのプレゼンに対して質問してもらうとかなりリアルに質疑を予測することが出来ます。
あとはその質問に対しての最善の答えを考えておくだけです。
ちなみにその質問がそのデザインの根本的な欠陥を指摘するものならデザインをやり直す必要があります。
そうで無い場合は、わざと質問させるように仕向けておいて、プレゼンでスムーズに回答できれば信頼を得るための効果的なやりとりになることもありますね。
まとめ
以下の通り、デザインのプレゼンテーションで効果を発揮するための5つのメソッドについて紹介させていただきました。
・デザインコンセプトをワンワードに統一して徹底する→共有することでデザインの正当性を作る
・現状デザインの問題点(もしくはデザイン要件)を明確にする→前提条件を共有し提案のブレを無くす
・デザインのベネフィット(得られる価値)を明確にする→価値を感じればデザインの価値も上がる
・デザイン構築の過程を解説する→提案したデザインの最善性を担保する
・質問を予測し最善の答えを用意しておく→クライアントとの会話のキャッチボールで信頼感アップ
最後までお読みいただきありがとうございました!
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